iPhone11機種変更前のチェックリスト
2年縛りを撤廃したソフトバンク。iPhone11への機種変更も手軽になりました。
さて、iPhone11の購入、そして機種変更。問題点は何でしょうか。それは思い出の詰まった修学旅行の写真や、インスタ映えする写真など大切なデータの行方です。
auやドコモなどキャリア系のユーザーから格安SIMフリーのユーザーまでiPhone11へ機種変更する前にチェックしておきたいことをリスト化してみました。
新機種への移行はiPhone11のカラー選択の他にも、大切なデータをどうするかも悩みのタネです。それではチェックリストを見ていきましょう。
- Apple IDとパスワードをメモしてあるか
- よく使うアプリを書き出す
- 「2」のアプリのIDとパスワードを確認、メモする
本体データの整理、IDパスワードの確認
Apple IDとそのパスワードはApple製品を利用する上で非常に重要です。デベロッパ向けのアプリ開発でも使うほどです。
お手持ちのiPhone購入以来、使っていないというユーザーは、自分のApple IDとパスワードをしっかりと確認しておきましょう。
特に自宅にパソコンはないけれど、iPhoneは毎日使うという方は気を付けましょう。また、Apple IDとパスワード以外に「秘密の質問」と「答え」もしっかりと確認しておきます。
本当に必要なデータのみを残す
次にどのデータを新しいiPhone11に移行したいのか、どれが不要なデータなのか断捨離します。
そして、お持ちのiPhoneの設定画面からストレージを選択し、現在使用しているiPhoneのデータ容量を大まかに確認しておきましょう。
最も容量を使うデータは、ゲームアプリとビデオなどの動画系です。月イチでしか遊んでいないゲームならば、新しいiPhone11ではインストールしなくてもいいでしょう。
インストールしたままにしておくと、バックアップを作成したときに自動で移行されてしまうので、今のうちに削除しておきます。
iCloudやiTunesについて
これだけはどうしても残しておきたいという写真や動画はFacebookやinstagramなどにアップしてしまうのも手段の一つです。
SNSにアップしておけば、新しいiPhone11でログインしても簡単に見られます。端末自体に写真を保存していないので、うっかりデータを失くす心配もありません。
これと似た発想のサービスが「クラウドサービス」です。クラウドとは「雲」の意味、ネット上にデータをアップしておくことで万が一iPhoneをタクシーに置き忘れても重要なデータを保護できる仕組みです。
Apple社が勧めるiCloudやiTunesもクラウドサービスの一つ。
iPhoneに限らずスマホやパソコンはできる限り買った状態で、使い始めるのがベストです。
もし、機種変更のときに今まで使えていたアプリが正常に使えない場合は、以前のスマホが古すぎたり、OSが最新のものでないケースが挙げられます。
iPhone Xが発売されたときに電話ができなくなったという不具合(米国で発生)もその一種です。
iPhoneのバックアップを作成
バックアップの作成方法はいくつかあります。お持ちのiPhoneからiPhone11へ移行する場合では、iCloud、iTunes、iPhone同士で直接移行の3つがあります。
Android製品(ソニーのエクスペリアやサムスン電子のギャラクシーなど)からiPhoneへ移行する場合は、「Move to iOSアプリ」を利用します。
iPhoneを利用する場合は、iOS(iPhoneのOSの名称)のバージョンを最新の「iOS13.2(2019年11月現在)」にしておきましょう。
確認方法は「設定」、「一般」、「ソフトウェア・アップデート」の順にタップします。「自動アップデート」がオンになっていれば、最新の状態となっていることでしょう。
ホーム画面でグレーのギヤの形をした「設定」ロゴに「1」や「2」などの赤い数字が出ているユーザーはアップデートしていない可能性があります。
移行作業でトラブルの原因になることもあるので、iOSのバージョンは最新のものに保っておきましょう。
すべてのデータが移行できるか?
iCloud利用による移行では5GBまで、パソコンを介して行うiTunes(windowsも可)ではお持ちのパソコンの容量に入る分だけ移行が可能です。
iPhoneしか持っていない場合は、毎月130円で50GBにまでアップグレードできます(無料は5GBまで)。ほかに200GB(400円)、2TB(1,300円)のプランもあります。
一番シンプルな方法はお持ちのiPhoneからiPhone11へ直接、移行する方法です。iPhone11の容量がお持ちのiPhoneより大きければ、すべてのデータを移行できるでしょう。
デメリットを挙げるならば、転送に1時間ほどかかることです。しかし、購入時だけの作業ですので、さほど気にする必要はありません。
のんびりと映画を見ている間にiPhoneが自動で転送してくれます。
インスタの引継ぎ
インタスの引き継ぎに必要なのは以下の2点です。
- 1.Instagramのユーザーネーム(英数字のID)か登録しているメールアドレスか登録している電話番号
- 2.パスワード
iPhoneでInstagramアプリを起動して「ログイン」をタップ
Instagramにユーザーネーム(英数字のID)・登録しているメールアドレス・登録している電話番号のいずれかとパスワードを入力してログインをタップ
以上で引き継ぎ完了です。簡単ですね!
LINEの引継ぎ
LINEは犯罪に悪用されないように引き継ぎ方法も強化されています。
まず、お持ちのiPhoneでLINEの設定画面へ移動します。
そして、1.メールアドレス、2.パスワード、3.電話番号が現在使っているものかどうかを確認します。
これが古いままだとiPhone11で移行操作するときに手間取ってしまいます。理由はLINEが「2段階認証」を要求してくるからです。
さらに「アカウントを引き継ぐ」をオンに。その後、設定から36時間以内に新しいiPhone11で引き継ぎます。
設定から36時間(1日半)を過ぎた場合は、もう一度使っていたiPhoneでLINEの設定から「アカウントを引き継ぐ」をオンにすれば解決です。
そのため、LINEのアカウントを引き継ぐ場合は、手元に前のiPhoneと新しいiPhone11がある状態で移行するのが最善です。
なお、この手順だけではトーク履歴は保存されないので、別に設定が必要です。
LINEのトークのバックアップ
まず、LINEアプリとお持ちのiPhoneのバージョンを最新のものにしておきます。
次に、同じくお持ちのiPhoneで「iCloud Drive」をオンにします。
1.ホームから「設定」(左上のギヤのマーク)、「トーク」の順にタップ
2.「トークのバックアップ」から「今すぐバックアップ」をタップ
※iCloud DriveでLINEをオンにしていないと「今すぐバックアップ」が表示されません
なお、LINEのトークでバックアップできるのはテキスト(文字)のみです。
トーク相手から送られてきたLINEスタンプや、過去に撮った写真はバックアップできないので、「アルバム」や「Keep」へ予め保存しておきましょう。
Apple Payのデータ引き継ぎ
クレジットカードを登録してオンラインショッピングができるApple Pay。iPhone11では再度クレジットカードを登録する必要があるので移行は不要です。
セキュリティの観点から、お持ちのiPhoneのクレジットカードデータは削除しておきましょう。
どちらにしろ、iPhone11でのクレジットカード登録は簡単です。
その他データの引継ぎ
毎日遊んでいるゲームもアカウントのIDやパスワードをメモしておきましょう。
ちなみに人気アプリ「ポケモンGO」では「Facebook」、「Google」、「ポケモントレーナークラブ」、「Niantic Kids」のいずれかの1つの使用しているアカウントとパスワードを覚えておけば機種変更したiPhone11でもログインできます。
次に、モバイルSuicaですが、同じApple IDでないとデータを移行できません。
iPhone11 ProMaxの購入と同時にリフレッシュしたい気持ちはわかりますが、Apple IDは以前と同じID、パスワードを使用します。
理由は「モバイルSuica」が2機種以上のスマホで利用できないように設定されているからです。
つまり、「1スマホ、1モバイルSuica」です。
手順は、お持ちのiPhoneでモバイルSuicaの登録を削除し、一旦、データをJR東日本のサーバーへと移行します(サーバー退避)。
その後、iPhone11にJR東日本のサーバーからデータを戻すという流れになっています。
LINEと同じようにモバイルSuicaのデータ移行も、手元にお持ちのiPhoneと機種変更後のiPhone11が2つある状態で実行した方がトラブルも少ないでしょう。
YouTubeやgoogleマップなどは初期状態でiPhone11には入っていないので、メールアドレスやパスワードは確認しておくと役に立ちます。
アプリ自体はiPhone11でもダウンロードできるので安心してください。
最後にLINE系のアプリです。LINE株式会社はLINEと連動しているゲームや「LINE Creators Studio」、「LINE STEP」、「LINE LIVE」などのアプリも制作しています。
こうしたアプリをインストールしている場合は、移行方法をチェックしておくと便利です。
データ移行の種類は?
・iTunesバックアップによるデータ移行
自宅にwindowsかMacのパソコンがある場合におすすめのデータ移行手段です。パソコンの容量分だけデータを移行できるので、iPhoneでたくさんデータを保有している人向けです。
・iCloudバックアップによるデータ移行
日頃からiPhoneでiCloudバックアップをしているユーザー向けです。それほどデータ容量がない場合は、iCloudバックアップでいいでしょう。
・直接転送によるデータ移行(iOS 12.4で追加)
お持ちのiPhoneから機種変更後のiPhone11を隣に置くだけでデータを移行できます。操作がシンプルですが、移行に時間がかかります。
・「Move to iOS」アプリでデータ移行(AndroidからiPhone)
Android製品のスマホからiPhone11に機種変更する場合に使います。goole playストアから「Move to iOS」アプリをインストールして移行します。
AndroidとiPhoneではシステム(OS)が違うので、専用アプリを利用した方がいいでしょう。
ただ、Android製品にあるようなgoogle mapやメモ、スケジュール機能はiPhone11にも似たアプリが最初から搭載されているので、写真や動画などクリエイティブなデータだけ移行すれば充分です。
ポイントはよく利用するアプリのIDやパスワード、支払い系アプリの移行方法をよく確認しておくことです。
iPhoneからiPhone11への移行は簡単ですが、AndroidからiPhone11への移行は手順が違っていたり、少し複雑なパターンがあります。
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